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企業長あいさつ

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富岡地域医療企業団 企業長 佐藤尚文

富岡地域医療企業団は公立富岡総合病院、公立七日市病院、在宅医療支援センターからなり、群馬県西毛地域の中核病院としてその地域医療を担当しています。この地域(富岡医療圏)の人口は2025年5月現在63,359人で、それに加え隣接する安中・高崎の一部を含め、約8万人が実質的な診療圏人口となっています。公立富岡総合病院では急性期医療と緩和ケア、公立七日市病院では回復期リハビリテーションと訪問診療、在宅医療支援センターでは訪問看護を主軸として約800人の専門職がチーム医療を推進しています。入院患者さんの居住地域を図で示します。外来も同様な地域からなので省略します。

グラフ

日本の社会が、人口減少と少子化、外国人労働者の急増という実態にあわせ大きく舵を切り、更にもはや誰も否定できない地球温暖化が加速するなかで、また益々グローバル化する経済社会のなかで、医療のおかれた環境も大きく転換しているのではないかと感じます。
医療現場では、診断機器の発達、特にCT,MR,PETで画像診断に革新をもたらし、血液生化学検査や免疫組織学的染色技術や病理診断の分野では著しい進歩がありました。また治療薬では分子標的治療薬や免疫チェックポイント阻害薬など、超高額な生物学的製剤が多数使用可能です。放射線治療も従来のリニアック治療と、適応があれば重粒子線やサイバーナイフ機器のある施設に紹介して治療することがありますし、進行がんの化学療法として適応のある患者さんを県立がんセンターと連携して、がんゲノム医療に紹介しています。
一方、高齢化率39%である当医療圏にある中核病院として、高齢者医療も大きな柱となっています。転倒などで急に動けなくなった人や、食事が進まなくなり活動性が急速に低下した人が、いわば駆け込み寺的に救急搬送される患者さんも多いです。高齢者における医療は、臓器や疾患の治療をする視点に加え、その人の意向や価値観、更に生活への復帰に主眼を移してのトータルケアが大切だと考えています。医療の基盤には疾患の治療に並び、苦痛の緩和と生活のサポートがあります。更に人生の最後に待っている死に対して、如何なるケアを提供できるかも人生の最終段階における大切な医療の役割です。この地域に、困ったときに頼れる病院があるといわれる病院で在り続けることを目標にして、800人の職員で頑張っています。

富岡地域医療企業団 企業長 佐藤 尚文