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循環器科

循環器科

特色

  • ○ 急性心筋梗塞に代表される救急疾患に循環器科医師が診療に当たり、平成10年度より日本循環器学会研修指定施設、平成24年4月より循環器学会関連施設の認定を受けている。特に急性心筋梗塞患者の治療に関しては、より速やかな閉塞冠動脈の再灌流および再灌流時の末梢保護を織り込んだクリティカル・パスを導入し、入院後1週間での退院を目指している。
  • ○ 予定されたカテーテル治療では約50%で手首の動脈を用いて施行し、鼠径部よりのアプローチに比べ術後の安静時間が短くなっている。
  • ○ 「富岡・甘楽地区循環器懇話会」や、市民への救急蘇生講習会等を通じて地域との病診連携に努めている。

スタッフ紹介

職 名 氏 名

(ふりがな)

専門分野 認定・専門医
副院長 金子 克己

かねこ かつみ

循環器科一般 日本内科学会(認定内科医・総合内科専門医)
日本循環器科学会(専門医)
医師臨床研修制度(指導医)
診療部長 杉戸 美勝

すぎと よしかつ

循環器科一般 日本内科学会(認定内科医・総合内科専門医)
医師臨床研修制度(指導医)
主任医長 石窪 太人

いしくぼ たいと

循環器一般 日本内科学会(認定内科医)
非常勤 瀬田 享博

せた ゆきひろ

循環器科一般
虚血性心疾患
日本内科学会(認定医)
医師臨床研修制度(指導医)

循環器科が対象としている主な疾患と診療内容

(1)虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞等)

 胸痛を主訴とする患者さんが対象となります。問診や運動負荷心電図、心エコー等を行い狭心症が疑われる場合は心臓カテーテル検査(冠動脈造影検査)を勧めます。冠動脈造影検査は、通常検査前日に入院・翌日検査・検査翌日退院の2泊3日のスケジュールないし、検査当日入院・検査翌日退院の1泊2日のスケジュールとなります。冠動脈造影検査でカテーテル治療(風船等を用いて狭窄部を拡張する経皮的冠動脈形成術やステント留置術)が必要な場合には3-4日の入院が必要です。急性心筋梗塞の場合は緊急に心臓カテーテル検査を行い、閉塞部位を拡張したり、ステントを留置し血流を再開させる施術を行います。

(2)心臓弁膜症(大動脈弁閉鎖不全症等)、心不全

 労作時の息切れや心雑音を指摘された患者さんはこの疾患を疑い検査を進めます。問診、診察、胸部レントゲン写真、心電図、心エコー等を施行します。弁置換等の手術が必要な場合には心臓カテーテル検査を行い手術適応を検討します。

(3)不整脈

 どきどきする、脈が飛ぶといった動悸を主訴とする頻拍性の不整脈(脈が速い)とめまいを主訴とする徐脈性不整脈(脈が遅い)を主な治療の対象としています。両疾患とも24時間心電図の記録をして評価するホルター心電図等を行い、発作と症状の関係を検討した後カテーテルを用いた心臓電気生理学的検査を施行します。
 WPW症候群といった頻拍性の不整脈では、カテーテルを用いて余分な伝導路を焼灼する治療を行っています。徐脈性の不整脈では心臓ぺースメーカーを植え込んで治療します。

(4)高血圧症

 狭心症と高血圧を併発している患者さん等は、当科にても投薬を行っていますが、高血圧のみの患者さんは基本的には近医をご紹介させていただいています。

(5)末梢血管疾患(主に閉塞性動脈硬化症)

 100mも歩くと、太ももや下腿が重くなり歩けなくなるが、休んでいるとまた歩けるようになるといった症状がある患者さんは、この閉塞性動脈硬化症を疑い検査を進めます。この疾患は、骨盤内や大腿の動脈が狭窄を起こして血流が低下するために生じます。下肢の血圧測定、脈の触知、エコー等を用いて狭窄部位を予想し血管造影にて狭窄部位を確定します。狭窄部位が治療可能な部位であれば、カテーテルおよびステント等を用いて拡張術を施行します。

(6)肺塞栓症

 下肢や骨盤内の静脈内に生じた血栓(血液の塊)が血流にのり肺動脈に到達し、肺動脈を閉塞する疾患です。急性の肺塞栓症は、手術後ベッドの上で安静にしていた患者さんが歩行を始めたときなどに安静中に生じた血栓が肺動脈に塞栓して生じます。
 最近では、飛行機のエコノミークラスで長時間安静を強いられた乗客に発生することが話題になり、エコノミークラス症候群といった呼び方もされています。慢性のものは、血液が固まりやすい状態になった患者さんで見られます。いずれも、血液の凝固を抑える抗凝固剤や下大静脈に血栓予防のフィルターを留置して治療します。

診療実績(症例数等)

  • ※ 循環器科の一日平均外来患者数は約44.4人、一日平均新患患者は1.4人、他院よりの紹介率は約62.6%、一日平均入院患者数は25.5人、平均在院日数15.6日。
  • ※ 2022年度に急性心筋梗塞の診断で緊急冠動脈造影に続き緊急冠動脈再灌流療法を受けた患者は24名で入院中の死亡は0であった。
  • ※ 2022年度に冠動脈造影検査は148例、経皮的冠動脈形成術68例、ステント留置術52例に施行した。
    経皮的冠動脈形成術の成功率は、慢性閉塞性病変を除けばほぼ100%。冠動脈造影検査は、2泊3日ないし1泊2日、経皮的冠動脈形成術では3-4日の入院が必要(緊急以外は火・木に施行)。
  • ※ 徐脈性不整脈に対しては、2022年度56例の患者に心臓ペースメーカーの植え込みを行った。
  • ※ 心臓核医学検査は、心筋シンチグラフィを中心に年間約50人に施行している(金)。
  • ※ 経食道心エコーは、随時施行している(水)。