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産婦人科

産婦人科

特色

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 地域の中核病院として、一般産婦人科診療、周産期医療はもとより、急性期対応病院として救急患者の受け入れにも対応することを使命と考えています。
 産科に関しては、妊娠34週以降の分娩に対応しています。それ以前では外来・入院での管理も行っています。双胎に関しては経腟分娩も行っています。帝王切開後の経腟分娩は行っていません。
 良性婦人科疾患に関しては開腹手術だけでなく、腹腔鏡下手術も行っております。
 悪性腫瘍の治療に関しては、手術療法、化学療法、放射線療法、緩和治療など種々の方法により可能です。
 不妊治療は、排卵誘発、人工授精(AIH)を行っていますが、体外受精は行っていません。

 当院の特徴的診療として、骨盤臓器脱に関して各種手術療法を積極的に施行しており、県内では他の病院に先駆けて、メッシュを用いた腹腔鏡下仙骨腟固定術(LSC)を導入し、良好な治療実績を積み重ねています。西毛地域だけでなく、東毛・北毛地域からの紹介患者も増えてきており、2023年4月から「骨盤臓器脱専門外来」を開設しました。火・木・金曜の午後に初診予約枠を設けてあります。正確な診断をし、推奨される治療法に関して時間をかけて説明しています。

お知らせ

・当院の分娩にかかる費用に関して(詳細準備中)

分娩費用の値上げを検討しています。
入院期間、分娩様式、分娩の時間帯や使用薬剤によってかわります。
経腟分娩では通常、初産:産後6日目、経産:産後5日目に退院となります。

当院で出産される方へ

・家族の分娩立ち会いに関して

家族お1人のみですが、陣痛室から付き添っていただくことは可能です。分娩後も1時間程度一緒に過ごしていただけます。詳細は外来受診時にお問い合わせください。
帝王切開の場合は手術室への立ち入りはできません。

[産後フォローアップ外来] 毎週 月・火・水曜日午後1時より(予約制)

[分娩予約] 特に行っていません。32-34週頃から当院での妊婦健診を受けていただくため、かかりつけ医から紹介状をもらった段階で当院の予約を電話でとってください。予約外でも診察は受け付けておりますが、予約優先での診察を行っているためお待たせしてしまうことになってしまいます。

※以下は新型コロナウイルスの流行以降中止しています。再開時期は未定です。

  • [母親学級] 毎月 第1、2,3木曜日 午前9時15分より
  • [両親学級] 毎月 第2、4日曜日 午前10時~と午後2時~

スタッフ紹介

職 名 氏 名

(ふりがな)

専門分野 認定・専門医
統括診療部長兼
産婦人科診療部長兼
周産期小児センター長
五十嵐 茂雄

いがらし しげお

産婦人科一般
周産期、不妊症
産婦人科腫瘍
内視鏡下手術
骨盤臓器脱
日本産科婦人科学会(専門医・指導医)
医学博士号
医師臨床研修制度(指導医)
主任医長 鹿沼 史子

かぬま ふみこ

産婦人科一般
周産期、不妊症
産婦人科腫瘍
骨盤臓器脱
日本産科婦人科学会(専門医・指導医)
医学博士号
医師臨床研修制度(指導医)
主任医長 矢﨑 淳

やざき じゅん

産婦人科一般
周産期
日本産科婦人科学会(専門医)
医師臨床研修制度(指導医)
医員 髙本 悠介

たかもと ゆうすけ

産婦人科一般 -

通常の外来は常勤医師の4名(男性3名、女性1名)で行っております。
その他、非常勤医師1名、群馬大学からの派遣医師1名に当直、人間ドック、病棟管理、手術などをお手伝いいただいています。

診療実績(症例数等)

1. 周産期集計

2023年 2022年 2021年 2020年 2019年 2018年 2017年 2016年
出生児数 271 278 281 353 422 468 491 478
正常経腟分娩 188 196 206 250 290 338 343 339
鉗子分娩 16 20 18 26 23 30 34 30
吸引分娩 5 2 4 10 10 4 6 5
帝王切開 60 57 51 65 99 91 106 101
 緊急帝王切開 24 22 21 17 30 17 34 31
帝王切開率(%) 22.1 20.7 18.3 18.5 23.5 19.7 21.7 21.3

2. 手術集計

2023年 2022年 2021年 2020年 2019年 2018年 2017年 2016年
良性開腹手術 35 33 38 33 37 47 37 51
悪性腫瘍手術 12 12 20 20 20 23 21 23
腹腔鏡下手術 26 45 28 23 29 27 25 25
骨盤臓器脱手術 62 25 21 9 15 9 8 1

骨盤臓器脱について

 女性の骨盤内臓器は骨盤内の筋肉(骨盤底筋)によって支えられています。出産、加齢、肥満、慢性の咳や便秘などが原因で骨盤底筋が緩んでしまい、膀胱・子宮・直腸が腟に包まれた状態で飛び出てきてしまいます。出てくる臓器によって膀胱瘤・子宮脱・直腸瘤と呼ばれ、骨盤臓器脱はその総称です。

図

 日本において正確なデータはありませんが、欧米では出産を経験した女性の30-40%で何らかの骨盤臓器脱を認めるという報告があり、決して稀な疾患ではありません。
 治療法には保存療法と手術療法があります。加齢と関連する疾患のため、比較的年齢の高い方や持病のある方が多く、手術療法を希望されても御希望にそえない場合もあります。
 保存療法には、骨盤底筋体操の他に、ペッサリーというリング状の器具を腟内に挿入して脱出しないように支える方法があります。ペッサリーを挿入すれば手術をせずに済みますが、腟壁を刺激するため、長期間挿入した場合に出血やおりものが多くみられるようになります。また、腟の入り口の筋肉が緩んでいるとペッサリーはすぐに落ちてしまいます。3~4か月毎に交換しますが、交換のたびにも腟の入り口が徐々に広がっていってしまうと考え、当院では抜去専用の器械を開発し(*特許取得済)、使用したりもしています。
 手術療法には、緩んでしまった組織の余分な部分を切除して縫い縮めて押し込む方法(腟壁形成術)、脱出した部分を腟に押し込めて出口を閉鎖する方法(腟閉鎖術)、緩んだ部分を人工物のメッシュで支える方法があります。
 腟壁形成術では、緩い組織が残っているため再度緩んでしまうこともあり、比較的再発率が高いという弱点があります。現時点で最も再発率が低いものは人工物のメッシュを用いた方法です。TVM(tension-free vaginal mesh)手術と腹腔鏡下仙骨腟固定術(LSC:Laparoscopi Sacral Colpopexy)がありますが、当院ではTVM手術は行っていません。LSCは2018年から開始しました。腹腔鏡を用いて腟にメッシュを縫い付けてお腹の中に引っ張り込んだ状態にする方法です。
 LSCは良い術式ではありますが、もちろんデメリットもあります。細かい作業が多いため手術時間が長くなってしまいます。長時間手術に耐えられる年齢、状態でないといけません。また、メッシュ関連の合併症が起こりやすいため、糖尿病のある方や高度の肥満の方もお断りさせていただいています。LSCの適応がなく、腟壁形成術、腟閉鎖術を行うことになっても、もちろん再発が起こらないような工夫をしております。
 骨盤臓器脱でお困りの方は御相談ください。

2023年 2022年 2021年 2020年 2019年 2018年 2017年
LSC(変法を含む) 11 9 4 1 7 6 0
腟式子宮全摘術 16 7 12 4 6 3 6
腟壁形成術 7 2 2 1 1 0 2
腟閉鎖術 2 7 2 3 0 0 0
マンチェスター手術 24 0 1 0 1 0 0
vNOTES手術 2