臨床研究とは
病気の診断や治療は、多くの研究から長い時間をかけて発達してきたものです。より効果的で安全な治療を行うための研究の中には、健康な人や患者を対象に実施しなければならないものがあります。
これを「臨床研究」と言い、みなさまのご理解とご協力により成り立っています。
当院では医療の発展に貢献するため、臨床研究に協力しています。それぞれの臨床研究について、世界医師会が制定した「ヘルシンキ宣言」や厚生労働省が制定した「臨床研究に関する倫理方針」など種々の規則を遵守し、医療倫理委員会が厳密な審査を行い、その研究内容について医学的な面だけでなく、患者の人権、安全に対する配慮も十分検討し、問題がないと答申された研究を病院長が承認し、行なうこととしております。
臨床研究に関する情報公開
現在実施している臨床研究については以下のとおりです。
研究で得た情報等は、学会や医学雑誌などに発表されることもありますが、いずれの場合も名前などの個人情報は厳重に守られます。
受付番号 | 議題 | 所属 | 研究責任者 |
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2019-22 | 日本整形外科学会症例レジストリー(JOANR)構築に関する研究 | 整形外科 | 松原 圭介 |
2022-04 | JROAD-DPCによる非動脈硬化性心筋梗塞の実態解明と二次調査研究 | 循環器科 | 金子 克己 |
2022-07 | 特発性肺線維症における抗線維化薬の使用実態(認容性、治療奏効因子、有害事象)に関する検討 | 内科 | 笛木 瑛里 |
2023-12 | 終末期がん患者との死にまつわる対話への看護師の困難感解消に向けた教育プログラムの効果検証 | 看護部 | 小池 瞬 |
2024-01 | 炎症性腸疾患における日本語版IBIS-Qの有用性に関する検証 | 消化器科 | 岩本 敦夫 |
2024-05 | 一般財団法人日本脆弱性骨折ネットワーク(FFN-JAPAN)のレジストリー症例登録への参加について | 整形外科 | 鈴木 隆之 |
2024-12 | 内視鏡治療および外科的治療後の大腸T1癌再発および予後に関する多施設共同後ろ向き観察研究 | 消化器科 | 岩本 敦夫 |
2024-13 | 群馬県における炎症性腸疾患患者のデータベース作成 | 消化器科 | 岩本 敦夫 |
2025-01 | 第8回尿路結石症疫学調査 | 泌尿器科 | 大澤 英史 |
2025-02 | 当院における大腸内視鏡検査・治療のデータベース作成 | 消化器科 | 岩本 敦夫 |
2025-03 | RDI(Red Dichromatic Imaging)を用いた潰瘍性大腸炎の炎症活動度に関するAIアルゴリズムの構築に関する研究 | 消化器科 | 岩本 敦夫 |
2025-05 | 群馬県におけるB型肝炎再活性化の状況 | 消化器科 | 齋藤 秀一 |
2025-07 | 「患者確認の実態調査」 | 医療安全 | 上野 美紀 |
2025-08 | アトピー性皮膚炎の末梢血細胞における炎症性サイトカインの発現の検討 | 皮膚科 | 茂木 精一郎 |
2025-09 | 腹膜透析関連腹膜炎の起炎菌調査とリスク因子解析-多施設共同後ろ向き研究- | 泌尿器科 | 大山 裕亮 |
2025-10 | 心房細動の発生・維持におけるMarshall静脈の不整脈源性の機序解明についての研究 | 循環器科 | 杉戸 美勝 |
2025-13 | 尾状葉に発生した肝細胞癌に対するラジオ波焼灼術と体幹部低位放射線療法の有効性と安全性を比較検討する研究 | 消化器科 | 齋藤 秀一 |
臨床研究における個人情報の取扱いについて
国の指針により、臨床研究の成果を公表する場合には、個人を特定できないようにすることとされています。また、あらかじめ参加者の同意を得ることなく、個人情報をその本来の目的を超えて取り扱ってはならないことや、個人情報の漏えいを防止する等の安全管理措置を講じることも求められています。当院でも、患者の個人情報については、各種法令に基づいた院内規定や取り決めを遵守し、厳重に管理します。
その他
一般社団法人National Clinical Database NCD事業への参加について
当院は、一般社団法人National Clinical Database NCDが実施するデータベース事業に参加しています。
この事業は、日本全国の手術・治療情報を登録し、集計・分析することで医療の質の向上に役立て、患者さんに最善の医療を提供することを目指すプロジェクトです。
当院では、外科・泌尿器科が 参加しています。
詳細につきましては、下記PDFをご参照ください。