臨床研究とは
病気の診断や治療は、多くの研究から長い時間をかけて発達してきたものです。より効果的で安全な治療を行うための研究の中には、健康な人や患者を対象に実施しなければならないものがあります。
これを「臨床研究」と言い、みなさまのご理解とご協力により成り立っています。
当院では医療の発展に貢献するため、臨床研究に協力しています。それぞれの臨床研究について、世界医師会が制定した「ヘルシンキ宣言」や厚生労働省が制定した「臨床研究に関する倫理方針」など種々の規則を遵守し、医療倫理委員会が厳密な審査を行い、その研究内容について医学的な面だけでなく、患者の人権、安全に対する配慮も十分検討し、問題がないと答申された研究を病院長が承認し、行なうこととしております。
臨床研究に関する情報公開
現在実施している臨床研究については以下のとおりです。
研究で得た情報等は、学会や医学雑誌などに発表されることもありますが、いずれの場合も名前などの個人情報は厳重に守られます。
受付番号 | 議題 | 所属 | 研究責任者 |
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2017-02 | C型慢性肝炎遺伝子型1型に対する経口剤(12週間服用製剤)療法の効果に関する研究 | 消化器科 | 齋藤秀一 |
2018-10 | C型肝炎患者における直接作用型抗ウイルス薬(DAAs)治療後の発癌抑制に関する研究 | 消化器科 | 齋藤秀一 |
2019-05 | 群馬県内の肝性脳症および高アンモニア血症に対するリファキシミンの治療成績および副作用についての他施設共同研究 | 消化器科 | 齋藤秀一 |
2019-09 | 特発性肺繊維症に対する抗線維化薬使用実態に関する検討 | 内科 | 石塚隆雄 |
2019-10 | 低線量CTによる肺がん検診の精度および死亡減少効果評価のための個人単位ランダム化比較試験への施設としての参加 | 放射線科 | 岡内研三 |
2019-22 | 日本整形外科学会症例レジストリー(JOANR)構築に関する研究 | 整形外科 | 松原圭介 |
2020-02 | 経胸壁心臓超音波検査で診断した複数の冠動脈瘤を合併した冠動脈瘻の一症例 | 技術部 | 石井智晃 |
2020-03 | 肝細胞癌に対するラムシルマブの有効性と安全性の後方視的検討 | 消化器科 | 齋藤秀一 |
2020-06 | 側方進入椎体間固定術の合併症のデータベース構築に関する研究 | 整形外科 | 松原圭介 |
2020-09 | 病理診断にもとづく成人ランゲルハンス細胞組織球症(LCH)の疫学研究 | 病理診断科 | 平戸純子 |
2021-09 | 消化器内視鏡に関連する疾患、治療手技データベース構築 | 消化器科 | 岩本敦夫 |
2022-04 | JROAD-DPCによる非動脈硬化性心筋梗塞の実態解明と二次調査研究 | 循環器科 | 金子克己 |
2022-07 | 特発性肺線維症における抗線維化薬の使用実態(認容性、治療奏功因子、有害事象)に関する検討 | 内科 | 笛木瑛里 |
2023-01 | がん対策評価検証のための「患者体験調査」への参加について | 医療情報課 | 津金澤淑美 |
臨床研究における個人情報の取扱いについて
国の指針により、臨床研究の成果を公表する場合には、個人を特定できないようにすることとされています。また、あらかじめ参加者の同意を得ることなく、個人情報をその本来の目的を超えて取り扱ってはならないことや、個人情報の漏えいを防止する等の安全管理措置を講じることも求められています。当院でも、患者の個人情報については、各種法令に基づいた院内規定や取り決めを遵守し、厳重に管理します。
その他
一般社団法人National Clinical Database NCD事業への参加について
当院は、一般社団法人National Clinical Database NCDが実施するデータベース事業に参加しています。
この事業は、日本全国の手術・治療情報を登録し、集計・分析することで医療の質の向上に役立て、患者さんに最善の医療を提供することを目指すプロジェクトです。
当院では、外科・泌尿器科が 参加しています。
詳細につきましては、下記PDFをご参照ください。