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外来サブマネジャー 上野 美紀

「あなたの大切な家族・友人が突然目の前で倒れて、意識がない」自宅・外出先にかかわらず、いつ・どのように命の危険にさらされるか、誰にも予測はできません。そんな時、あなたはどうしますか?
 「野球中の男児、胸にボールが当たり意識消失、近くにいた市民により救急処置(AED使用)で救命できた。」「愛知万博で、救急処置(AED使用)し4名が社会復帰できた。」など最近、よく新聞やニュースに取り上げられている話題で、ご存知の方も多いことと思います。
 この活動こそ「一次救命処置」通称BLS(Basic Life Support)です
 一般的に、心臓が停止すると、4分以内に脳に障害が発生します。急に倒れても、肺の中にはまだ酸素があるので、心臓の働きを助け、脳に酸素を送るための心臓マッサージは重要です。医療関係者だけでなく、一般市民の皆様であっても、救急車が到着する前に心臓マッサージ・人工呼吸・AED(自動体外式除細動器)これらを速やかに行うことで誰もが救命者に成りえるのです。現在、学校・公立機関などにはAEDが設置されている所も数多くなってきました。
 当院看護部には、「BLSチーム」というボランティア活動集団があり、結成して3年になりますがこのような救命処置普及活動を行っています。インストラクター資格を持った看護師を始めとし、救命救急に興味のある看護師でチーム編成されています。
 昨年は、当院全職員に対して、この一次救命処置の実技研修を行い院内での救急対応の強化に力を入れました。職員が一体となり取り組めたことを誇りに思っています。地域中核の拠点病院として、皆様に安心かつ安全な医療を提供でき、信頼を得られるよう日々トレーニングを行っています。現在の活動は院内活動が主ではありますが、今後の展望として、一般市民の皆様ともこういった実技研修の機会を設けて一緒に学び、貢献したいと考えております。


2007年秋 39号 広報掲載





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