血液浄化室のご紹介 
 (院内名称を、人工透析室から血液浄化室へ変更しました。)


臨床工学技士  原   勇

 今回、4月7日より新規稼動となった血液浄化室をご案内させていただきます臨床工学技士の原です。私は昨年の10月から当院へ就職させていただいた新参者ですがよろしくお願いいたします。
 「臨床工学技士って何する人?」という方が殆どだと思うので、ここで簡単にご説明させていただきます。臨床工学技士とは生命維持管理装置を用いて診療に参加するスペシャリストです。医療機器に関係する人という表現や過去の誤った紹介等で、今まで殆どの方に修理や管理だけを専門にするメカニックだと思われ続けてまいりましたが、本当は機器を操り治療に関わるレーサーのような者です。その業務範囲は広く専門性が強いので、同じ資格でも違った業務が行われます。
 ちなみに私の専門は血液浄化全般です。また、治療効果を120%出すためにシステムにおける工学的知識や患者さまにおける医学・薬学的知識、治療に応用する数学的知識、化学知識に精通していなければならない職種ですが、個人的には患者さまのため常に精進することをモットーとしています。医学の発展の過程において我々のニーズと認識が更に高くなれば喜ばしい限りです。臨床工学技士の紹介はこのへんにして次に血液浄化室をご紹介いたします。
 血液浄化室は新たに完成した南棟の1階に位置しています。装置台数は30台で、現在57名の外来患者さまと、平均5人程度の入院患者様が透析を行っています。 また院内における血液浄化治療を殆ど行っているために、今回血液浄化室と名称を改め稼動が開始となった次第です。
血液浄化室
 現在、透析患者さまは年々増加しています。最近では透析による新たな影響が発見されたり、新理論の応用等で透析自体が進化を続けています。その流れに沿って当院も最新鋭の理論が導入され進化することができました。
 まず透析液中の毒素を除去し注射薬レベルにまできれいにしました。これにより合併症をかなり低減できると期待しています。
 次に今回最大の特長が最新鋭の血液浄化法on-lineHDFの導入です。これは高度な技術が必要なため全国的に行える施設は少なく、効果は絶大です。これにより患者さまの状態が更に改善していくと思われます。
当院の血液浄化部門は、昭和48年に設立された伝統あるセクションです。今後その伝統に恥じぬよう私自身、全力を尽くしたいと考えております。






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