重症急性呼吸器症候群(SARS)について


感染対策委員会幹事
技術副部長 山崎 敏明

 SARSは香港、ハノイでの発症から世界十数カ国で広がりを見せているコロナウイルスによる重症急性呼吸器症状です。
◎患者様でSARSを疑う対象は以下3点です。
世界地図
(1) 10日以内のSARS伝播確認地域への渡航歴がある。
(2) 38℃以上の急な発熱
(3) せきや息苦しさなどの呼吸器症状

以上の様な症状などがある患者様は事前に電話連絡のうえ来院をお願いします。
※受付・診察は病院南棟南西側に専用入口が設けてあります。
  職員の指示があるまで南西側入口前で車内にてお待ちください。
※重症急性呼吸器症候群(SARS)の地域内伝播が疑われる地域は、6月16日現在、カ

 ナダのトロント、中国の北京、香港中国特別行政区、台湾でした。7月5日現在、指定
 地域は全世界で解除されました。

◎当院では南棟に感染症病棟を新設しました。
※感染疑いの患者様は、感染症専用受付(南西側)玄関より一般患者様と接触しない

 様、個室(感染症病棟)にて診療・診察を行い必要によっては入院していただきます。
※感染症病室は陰圧になっているため外には細菌、ウイルス等の流出がない様、設計

 されています。又、使用機器についても専用機器、ディスポーサブルを使用しています。
 一般患者様との併用は一切致しません。

◎予防について

 伝播方法は飛沫感染、接触感染、空気感染(可能性が否定されていないので)が考えられています。外出時はマスク(外科用・一般用)の着用、手洗いの励行等の個人衛生的な生活に努めることが大切です。 マスクと体温計
※現状では、日本国内でのSARSの発生は確認されていません。
※海外の報告によるとSARSと診断された患者様も80〜90%の方は自然治癒しています。






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