公立富岡総合病院　ご存知ですか点滴室

マネジャー　萩原　利津子

　点滴室は病棟のある建物の1階の救急室に隣接し、救急室とワンフロアーになっています。ベッド数は１１台あり、毎日２０～３０名の患者さまが利用されています。『点滴室』という名称ですが、各外来で指示された点滴を行う以外に、治療や検査に関するいろいろな処置も行います。主に行っていることを紹介いたします。

　手術前の自己血貯血（手術の際に必要とされる輸血用の血液を、献血された他人の血液を使用せず、あらかじめ自分の血液を入院前に採血して保存しておく）の採血、体内に挿入してあるチューブ類の洗浄や交換、検査や治療目的で特定の部位を穿刺する処置、化学療法など様々な治療や処置を実施しています。

　又、外来診察後や検査後の観察が必要な患者さま、救急外来を受診された患者さまの経過を看させていただいております。

　現在の医療は、入院しなくても外来通院でかなり高度な治療が継続できるようになりました。従来、治療効果が現れるまで長期間の入院を余儀なくされていた慢性疾患における治療やがんの治療も、当院では外来で行われています。外来の定期診療で検査を行い、治療効果を

評価し、必要時には短期間の入院で集中治療を行うなど、患者さまに出来るだけ日常生活を在宅で過ごしていただけるようにしています。

点滴室は毎日様々な疾患の患者さまが利用される場所です。抵抗力の低下している方と風邪などの感染症の方が隣り合わせにならないように配慮していますが、混雑している時には対応しきれないこともあります。その対応策として４月からは点滴室の一部を仕切り、化学療法を受けられる患者様や抵抗力の低下している患者様に休んでいただく専用の場所を確保しています。

工事期間中は御迷惑をおかけしますが、中央処置室と連携し、できるだけ患者さまをお待たせしないようにしたいと思います。
　点滴室を利用されるのは２～３時間程度の短い時間ですが、患者さまにできるだけ快適な環境を提供したいと考えています。