看護師 市川 ます子 |
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呼吸療法認定士は、吸入療法・酸素療法・呼吸理学療法および人工呼吸などの呼吸療法に精通した医療要員のことで、日本胸部外科学会、日本呼吸器学会、日本麻酔科学会の3学会合同呼吸療法認定士認定委員会の定めた諸審査を経て認定されます。現在当院には呼吸療法士は15名います。 私がこの認定を受けた理由は呼吸器系の病棟に勤務する中で、呼吸困難や排痰困難の患者様の苦痛を目の当たりにして、その苦痛を緩和できたらと思ったからです。そして呼吸療法の講習や学会に参加して呼吸法や排痰法を学び認定を受けました。この取得した技術によって多くの患者様の苦痛を緩和することができ、呼吸療法の役割の大きさを実感しました。そしてその技術をもっと多くの患者様に提供できたらと思っています。 現在病棟では、肺炎、喘息、寝たきり患者様の排痰の援助や補助呼吸などを行うとともに、スタッフ全員が同じ対応ができるように、呼吸療法認定士が中心となり病棟の学習会で伝達講習を行っています。また入院患者様の家庭での肺炎の予防(痰の出し方、口腔内の清潔など)の指導も行っています。 <家庭でできる痰の出し方や呼吸法> 1.朝起きたときのうがいと水分の補給・・・夜に乾燥した口内を湿らせることで痰が 出やすくなります。 2.食後の歯磨き・・・食べかすが残っているとバイ菌が繁殖して肺炎の原因になり ます。食後に必ず歯磨きしましょう。義歯も外して洗浄し、うがいをしま しょう。 3.歯磨きやうがいの後に咳払い・・・痰が切れやすくなりますので簡単にでます。 4.自分で出来ない方には、ご家族の方が手伝ってあげてください。 (1)寝たきりの方は必ず横向きにして、うがい水などの誤嚥を防ぎます。 (2)歯磨きのすすぎやうがいは、上向きでガラガラでなく、横向きのまま口に含 んでブクブクとします。 (3)うがい水を受けるものは、使わなくなった容器(タッパウェアやおもちゃの バケツなど)を利用すると良いようです。 (4)うがい後に咳払いをしてもらいます・・・痰は、水が高い所から低い所へ流れ るように、上になった方の肺から出ますので横向きのまま行います。すぐに は出なくても5〜10分間そのままの姿勢を保ち、もう一度咳払いします。 反対側を向いて同じことを行います。
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