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うつ病は、気分が落ち込む、やる気が出ない、といったうつ状態を繰り返す病気です。物事を悪い方へ悪い方へ考えてしまい、重症の場合、このまま治らないのではないか、生きていても仕方ない、もう死ぬしかないとまで考え、自殺に走るケースも少なくありません。多くの場合不眠、食欲不振、頭痛、肩凝り、倦怠感など体の不調を伴います。 【体をよく休めること】 とにかくのんびりダラダラ過ごして体力の消耗を防ぐ事です。仕事は休んで、家事は家族で分担してもらいましょう。体力を使わない読書やテレビは、もし気が向けば差し支えないのですが、うつの時は物事に対する興味が低下していたり、普段楽しかった事が楽しくなかったりしますので、無理には行わないで下さい。「頑張り」は禁物です。ただ、食事をとる事だけは頑張って下さい。 【薬をきちんとのむ事】 実は、うつ病のうつ状態は、自殺さえしなければ自然に治ります。ただ、3ヶ月から1年かかりますので、苦しむ期間はできるだけ短い方が良いでしょうから、薬の力を借りて早く、軽いうちに、治した方が良いと思います。薬物治療の中心は抗うつ薬です。抗うつ薬は市販されていませんので医師から処方されます。うつ病になる原因はわかっていません。何のきっかけもなくうつ状態になったらうつ病と思って、早めに受診して下さい。 |