トピックス 「手術後の鎮痛法」について




看 護 部

 普通に日常生活を過ごしていた人が、急に意識を無くして倒れること程、驚くことはありません。
 意識がおかしいと思う時には、初期症状として傾眠(うとうとした状態)がちであるとか、話のつじつまが合わない等の症状があります。さらに意識混濁が進むと昏睡状態(呼びかけに反応がない状態)になります。昏睡状態が続くと、意識が消失した原因にもよりますが、呼吸状態も悪くなり生命の危機に陥いることもあります。
 意識が消失する原因は、脳血管障害・心臓疾患・糖尿病等があります。その中で心臓疾患に関しては、次のような病気が比較的多くみられます。
 1.心筋梗塞・心不全
 2.不整脈(心房細動・徐脈)
 3.高血圧緊急症

 現在、心臓疾患が急増しています。心臓疾患の場合は、意識消失と同時に心臓が停止状態になることが多く、突然死の原因になっています。

【意識が消失した時の対応】
1.本当に意識が消失しているのか、呼びかけて返事を確認する。
2.平らな場所に静かに横向きに寝かせる。
3.口の中に吐いた物があれば、指にハンカチ等を巻いて取り出す。
4.救急車が来るまで、居合わせた人が対処する。

【対処の方法】
 急に意識がなくなり、呼吸がおかしい、と思われる状態になった時は、救急車を呼ぶと同時に、すぐに救命処置が必要になります。呼吸が止ってしまった時は、人工呼吸が必要です。又、心臓が止ってしまった時は、心臓マッサージが必要になります。心臓が止まって5分以内に処置を行わないと、たとえ命が助かっても、脳に血液が流れなかった後遺症で、不可逆的な脳障害が残る恐れがあります。
心臓が止ってしまった時(脈が触れない)は、見様見真似で行う心臓マッサージも、かなり効果があります。身近な人が意識を無くして倒れてしまった時、その人を助けられるのはあなたです。日頃から救命処置に関心を持ち、知識・技術を得ておくことが大切です。
富岡総合病院では、「市民による心肺蘇生法」の講習会を行っています。

               






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