お元気ですか 2011年1月 52号

元気に生きる!
■子宮頸癌予防ワクチン登場
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PSLS研修に参加して
平成22年度 患者満足度調査 結果報告
■インフルエンザ感染対策
      〜空気清浄機導入の試み〜
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RI装置が新しくなりました
職場紹介19 事務部施設課







元気に生きる!
                                               技術部長  山崎 敏明

 この世の中で最も大切なものは間違いなく自分の体である。その最も大切な体があまりに身近にあるために、ややもすれば、大切なものを取り扱う際の慎重な配慮に欠けてしまうこともある。病院を訪れてくる患者様の中には病状が進行していて、もはや手の施しようもないという場合がある。「もう少し早く私たちのところに来てくれていれば、何とか少しは手の打ち方があったろうに」と残念に思うのが常である。どうして手遅れになるまで自分の体の異常に気がつかなかったのかと、不思議にさえ思われるようなケースも少なくない。確かに病気によっては、症状がなかなか出ないものもあり、明らかな症状が出始めた時には、もはや手遅れという場合もないではない。
 しかし、このような場合でも日頃から自分の体のチェックを丹念に行っていれば何らかの異常所見を自分で発見し、もっと早く医師のところへ駆けつけていたはずである。むざむざ命を落さずに済んだかもしれない。車、ゴルフ道具、着物など自分の身の回りの大切な品々には結構細かい注意を払っているにもかかわらず、自分の体には全く無関心としか思えない人が少なくない。
 この世で一つしかない命であり、自分の体である。その大切な体を守る為には、日頃からのボディーチェックを行う。ボディーチェック法には視診、触診、打診がある。視診というのは頭のてっぺんからつま先まで、異常がないかどうか自分の目で確かめる。入浴中や寝室で鏡を利用すれば全身くまなく見ることが出来る。触診は寝室で仰向けに寝て甲状腺腫大、リンパ節腫大、いろいろなしこりを自分の手で触れる感触から感じ取れる。打診は指先で体をたたいてその音の感じから異常を発見する。以上の様な事を日常心がけ、私はおかげ様で大きな病気がなく過ごしてきましたが、今後も元気であり続ける為に日頃のボディーチェックを欠かさず実施していきたいと考えています。

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PSLS研修に参加して
                                            外来マネジャー  佐藤 充子

 師走も近づき、霜柱が地面を真っ白に覆い、寒さも増してきました。平成22年11月20日に当院において、この地域では初めての脳卒中病院前救護(PSLS:Prehospital Stroke Life Support)研修が行われました。受講者は富岡甘楽消防本部から12名、下仁田厚生病院と当院から看護師3名です。
 脳卒中は病気が発症してから少しでも早く適切な医療機関において治療が開始されることで後遺症を減らすことができ、救命率も向上する可能性がある病気です。その為、病院前救護においては「脳卒中の可能性の徴候:顔のゆがみ・手足が上がらない・ろれつが回らないなど」を現場で迅速に発見し、脳卒中の可能性がある傷病者の気道確保や酸素投与など必要な処置を行いながら、速やかに適切な処置が行える医療機関に搬送することが重要です。そこで、神経内科医の岡本医師、高崎医療センター栗原医師から講義を受けた後グループに分かれて、消防署に救急要請の通報があった時点から救急隊が現場に到着し、救急車内で対応するまでの演習を行いました。高崎や藤岡地域では昨年からこの研修を行っており、すでに講習を受けた方がインストラクターとしてそれぞれのグループに入って指導してくれました。
 この研修は、病院前にどのような処置や対応をするかが重要であり、演習のなかで救急隊員(救急救命士)が速やかに脳卒中の可能性の徴候を見て、冷静に病院へ救急要請をして救急車内で対応する方法などを一緒に学び、救命率を上げるゴールデンタイム3時間を目安に病院前救護をすることを理解することができました。急性期病院としての役割を果たすために、このような取り組みを当院でも始め定例化し、今後も地域の人々が共に安心して生活ができるようにこの研修を活かしていきたいと思います。

研修の様子 研修の様子
   イラスト

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     平成22年度患者満足度調査 結果報告

 当院は、地域中核病院として、より良い病院を目指しています。
そこで、入院患者様を対象に平成22年10月5日(火)から10月18日(月)の14日間、
外来患者様を対象に平成22年10月7日(木)にアンケートをお願いしました。結果は次のとおりです。

1 入院・患者満足度調査結果報告
   【対象者:平成22年10月5日(火)〜10月18日(月)の期間に入院された方】

 アンケート回収数162名(女性70名 男性91名、無回答1名)でした。
入院経験については、84%の方が経験があり、16%の方が「初めて」でした。

当院の選択理由として「総合病院だから」が20%「医療設備が整っている」が19%、「他医療機関からの紹介」が23%でした。「職員の対応や施設の清潔」については、下記の結果となりました。

入院患者:満足度調査結果

 各職員や設備について、「満足」と「一応満足」を合わせ平成21年度と今回を比較しますと下記のような結果となりました。これからもより良い医療サービスに努めて行きたいと思います。

入院患者:満足度調査(昨年との比較)


2 外来・患者満足度調査結果報告
   【対象者:平成22年10月7日(木)に外来受診された方】

 外来患者数 595名、アンケート回収数 237名、回収率39.8%でした。
  (女性128名、男性94名、無回答15名)
当日は、多くの患者様にご協力いただきまして、ありがとうございました。

 性別では女性58%、男性42%でした。年齢は50代以上の方で70%以上を占めていました。当院の選択理由としては、「総合病院だから」が30%、「紹介」が20%でした。「予約・当日受付」別では、80%以上が予約でした。

 受付から診療までの待ち時間は、30分以内・1時間以内の方が80%で、予約受診の割合が関連すると思われます。患者様の感想としては、「長いと思わない」が41%、「やや長い」が31%、「長い」が13%、「どちらともいえない」が15%と昨年と同様の結果でした。
 また、待ち時間の感覚には個人差も見られ、「長い待ち時間でも、
よく診察してもらえるなら気にならない。」との回答もあり、当院の診療(担当医)に信頼を寄せている場合も多いようです。
 その他、自分の順番がどのくらいなのか分かるとよいとの意見もありました。

外来待ち時間調査結果

 「かかりつけ医の先生がいます」と回答された方が56%(53%)で、お待ちでない方は44%(47%)でした。意見内容から病状や待ち時間等の理由により、病院と診療所を選んで受診しておられることがわかりました。内科・消化器科の紹介制に関連し、「他院でかかりつけ医を持ちたい」と感じている方も多く、更に、病診連携の強化に努めていかなければならないと思いました。
 また、診療に対する不満や職員の接遇に対するご意見もいただきました。  ※( )は前年%
外来待ち時間(感想)調査結果


*各職員のマナー・対応・あいさつは、いかかでしたか。*

各職員のマナー・対応・あいさつの結果

 各部署の対応は上記の結果となりました。患者様からいただいた貴重なご意見を参考にして、全職員が教育や接遇研修に参加し、より良い医療サービスができるよう努力していきたいと思います。
 また、日頃お気付きの点がございましたら、院内に設置してあります「皆様の声」の箱にご意見の投函をお願いします。個人的な回
答はいたしませんが、毎月エントランスホールの掲示板に回答をさせていただきます。

アンケートにご協力いただきありがとうございました


 病院ボランティア募集!! 
  車椅子を利用する患者様の自動車乗降援助、病院施設案内など病院でのボランティア
   を
してくださる方を募集しています。    お問合わせ:病院サービス課地域医療連携担当

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RI装置が新しくなりました

                                              放射線技術科  RI室担当

 平成22年12月よりガンマカメラが新しくなりました。この文章を読んでいる人の中には、ガンマカメラとは何だろうと思う人が多いと思いますので、まず、ガンマカメラの説明を簡単にします。
 ガンマカメラは患者様の体に微量の放射線(γ線)を放出する薬(RI)を投与し、目的の部位に集まった放射線(γ線)の量を測定する検査です。γ線を測定するので、ガンマカメラといいます。放射線(γ線)を放出する薬(RI)は、体に影響(被爆など)のない量です。目的の臓器や薬の種類によって薬が目的の部位に集まるまでに、注射してから数秒から一週間位経たないと集まらないものがあります。
 今までの装置は放射線(γ線)の量を測定するだけであったのに対して、新しい装置は一度の検査で同時にCTの撮影が出来るようになりました。その為、今迄は30分位の検査時間で撮影が終了していたものが1時間位かかるようになってしまった反面、より詳しく患者さんの情報が得られる様になりました。
 薬(RI)には、大きく分けると異常の無い時にも体の特定の部位に集まるものと、異常が有った時にだけ特定の部位にたくさん集まるもの、あるいはあまり集まらないものと有ります。今迄はこれらの薬を使い患者様を撮影後、輪切りの画像などを作ると、体のどこに薬が集まっているのか、あるいは集まらないかは分かりましたが、それがどの臓器かなどの細かい情報は得られませんでした。しかしCTを同時に撮影することによりCTの画像と重ね合わせられる様になり、それが分かるようになりました。
 ちなみに、この装置はドイツのSIEMENS社製になり、薬(RI)の主なものはカナダ産のものを使用しています。

RI装置 イラスト

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事務部施設課紹介
                                                       吉江 久雄

 こんにちは施設課です。施設課は病院本棟に隣接する北側のエネルギーセンター内にあり、課長以下6名で業務を行っています。業務内容は主に公立富岡総合病院と公立七日市病院の土地・建物の維持管理及び増改築工事に伴う業務、病院内のライフライン(電気・ガス・水道)の安定供給を行うための維持管理を行っております。
私たちは患者様との接触はあまりありませんが、病院も築20年を経過し修繕箇所も年々増加してきており、言わば病院建物が患者様です。見えない部分の給排水管、電線等これら人間の血管、食道にあたる部分の修理(手術)が大変厄介です。

病院くんの仕組み 施設課職員
施設課職員

 施設の修理等で皆様方にはご迷惑をおかけすることもありますが、ご理解ご協力をお願いいたします。患者様が安全で安心な医療を受けられるよう努めてまいります。


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