■院長に就任して |
■病院の理念と基本方針/管理職紹介 |
■群馬緩和医療研究会を終えて |
■入退院案内がオープンしました |
■職場紹介16 臨床工学科 |
■整形外科・内科・消化器科外来完全紹介制について |
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“院長に就任して” 院長 牧野 武雄 このたび 院長という大役を拝命致しました。微力ながら地域の皆さんの健康を守るために精一杯努力致します。地元医師会・行政・保健所・介護施設等と協力して住民の皆さんの健康と福祉・安心を皆で守り支えあう地域ぐるみでの暖かい医療を目指します。 当院は富岡・甘楽医療圏で唯一の急性期病院です。24時間365日、地域の内科系・外科系の一次救急から二次救急及び産科まで対応しています。又がん診療連携拠点病院としてがん患者の受け入れ治療の強化に努めています。市民公開講座も年2回開催しています。前立腺がん講演会や緩和ケアシンポジュームも好評でした。 当院では今年度と来年度にかけて病棟改修を計画しています。6人部屋を4人部屋に改修し広く居住性の良い病室に又病棟全体も明るくやすらぎのある空間作りで患者さんの癒しの場を提供したいと思います。もちろん最善のサービスは良い医療を提供することです。 姉妹病院に七日市病院があり慢性期疾患・急性期リハビリ・神経難病の治療にあたって役割分担しています。医師会の先生方との連携・交流も盛んに行われています。入院手術など急性期医療は当院で、慢性期疾患や外来診療は主に医師会の先生方に担って頂くように役割分担が明確になっています。当院から紹介された患者さんの検査結果・処方・注射内容などインターネットを介して閲覧が可能で情報の共有化がはかられ、無駄な検査や薬剤の重複投与が防げる仕組みになっています。もちろんパスワード・IDなどの使用でセキュリテイにも配慮されています。高額医療機器の共同利用も盛んです。公立富岡総合病院でCT・MRI・RI・などを利用してもらうと画像が読影結果つきで診療所の先生に返送されます。地域内の介護施設とも連携し年に一回は病院スタッフと一緒に施設訪問して顔のみえるお付き合いを心がけています。又当院のMSW(相談員)と地域介護施設の相談員の方々との連携を図り、入退院の連絡・患者情報のやり取りなどが緊密に行われています。 当地域は医師会のまとまりがよく行政と協力して地域医療・健康・福祉等の各種事業等に積極的な取り組みが行われています。当院や七日市病院を核として地域全体で役割分担することにより地域完結型の医療が図られています。今後さらに連携を深め病院スタッフ一同の協力のもとに、良い医療の提供に努力致します。 2010年春 49号 |
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*病院の理念と基本方針* |
*管理職紹介* |
2010年春 49号 |
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外科 野田 大地 |
3月7日かぶら文化ホールにて第21回群馬緩和医療研究会を当院が当番世話人となり開催いたしました。この研究会は半年毎に群馬県内の各病院が持ち回りで行っている研究会です。 緩和医療とは病気になったために生じる精神的、肉体的苦痛を楽にするための医療です。例えば痛みがあるときは痛みを取り除いたり、気持ちが辛くなってしまったときに気持の辛さを和らげたりします。病気を治すための医療も大事ですが、病気のために生まれる心や体の辛さを和らげるための医療も大切だと考えています。病気を治すための治療と緩和医療は車の両輪のようなものでどちらが欠けても良い医療とはいえません。 さて、当日は冷たい雨の降るあいにくの天気となってしまいましたが3セッション、15演題の講演と市民公開講座としたシンポジウムが行われました。 講演では、緩和医療に関する各施設での熱心な取り組みについて発表してもらい討議を行いました。やや気になったことは、病院の中で緩和医療に対しての医師の意識が低いことが障害になっているという問題点が指摘されたことです。緩和医療という分野が医学教育、医師教育の中で不十分であると思われました。 午後からは市民公開講座として、一般の市民の方にも参加してもらいシンポジウムを行いました。シンポジウムでは、これから迎える高齢化社会の課題として、今後は高齢者を地域社会が支えていかなければならないという指摘がなされました。行政の代表として富岡市健康福祉部/細谷義昭さんより高齢者に対する行政の支援について、とくに地域包括支援センターの説明などをしてもらいました。老人ホームかぶらの里相談員/矢崎裕子さん、グループホームなかよし倶楽部木村淳さん、富岡地域訪問看護ステーション/小林よしえさんにそれぞれの施設や自宅で在宅緩和医療を受けながら最期を看取った経験について話してもらいました。また、在宅医療に積極的に取り組んでいる田路クリニック院長田路了先生からは在宅医の地域での役割や、実際の取り組みについて発表してもらいました。 病気を抱えた高齢者でも住み慣れた自宅や施設で過ごし、安心して最期を迎えられるというのが理想ですが、現状ではまだまだ問題が多く一般的ではありません。今回多くの問題点が明らかになった一方、がんを持っていても住み慣れたところで過ごす事ができ、特に高齢者にとっては住み慣れた所にいることで大変意義のある時間を過ごすことができることも分かりました。少しずつではありますが高齢者を地域社会で支える取り組みが進んでいるのではないかと感じました。 最後に当日冷たい雨の中会場に足を運び、ご参加いただいた皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。 2010年春 49号 |
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〜入院時・退院時の手続や説明を行い、入院される方の不安解消に努めています〜 | ||
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臨床工学科 原 勇 | ||
臨床工学科とは? 皆さん、臨床工学科とは何をする科なのかご存知ですか? 臨床検査技師さんでもなく、診療放射線技師さんでもありません。 確かに聞きなれない科ですが、現代の病院にはなくてはならない科なのです。 わたしたちがどんなことをしているかを知っている方は少ないのではないでしょうか。 臨床工学技士は、複雑な医療機器が多用される近年の医療現場において、医学的な知識のみならず、工学的な知識と技術を併せ持つ医用工学(ME : Medical Engineering)の専門家として、1987年に誕生した医療系の国家資格です。院内における臨床工学技士の歴史は、血液浄化室の開設にともない平成14年に1名が採用され、平成15年には2名増員となりました。平成16、17年に臨床工学技士養成校を卒業した臨床工学技士(各年1名)計2名が採用されました。平成19年、技術部 臨床工学科として独立した組織となり、平成21年4月に同技士1名が採用され6名体制となりました。 臨床工学技士の仕事とは? ここでは、臨床工学技士がどんな職種で、どんなことをしているのかを紹介します。 臨床工学技士は臨床工学技士法に基づいて、『生命維持管理装置』や『患者監視装置』の操作および、病院内の様々な医療機器の保守・点検を行う医療技術者です。 では、『生命維持管理装置』とはいったいどんなものでしょう。たとえば、腎臓の機能が低下した時に腎臓の働きを代行する『人工透析装置』、呼吸状態が悪くなり、自分で充分な酸素を体に送り込めないようになった時に呼吸の代行をする『人工呼吸器』などです。 また、『患者監視装置』の代表的なものとしては心電図や血圧、体温などを24時間見ることの出来る『患者モニター』があります。 臨床工学技士はこれらの機械の操作や保守・点検を行う、いわば医療器械のスペシャリストで近年の医療機器の目覚ましい進歩に伴い、医学的、工学的な知識を必要とする専門技術者として医療の重要な一翼を担っています。当院では、血液浄化療法業務を中心に、人工呼吸療法業務や高気圧酸素療法業務などを主に行っています。また、平成22年3月に設置された医療機器管理室にて医療機器の中央管理を開始しました。専用のコンピューターで医療機器を管理し、機器の所在や点検時期などを把握し、点検を行い必要であれば消耗部品の交換を行います。そうすることにより、故障を早期に発見し医療事故を未然に防ぎます。また、病棟などでトラブルがあった場合は迅速に対応しています。
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当院では、整形外科は平成18年6月から、内科・消化器科は平成21年6月から完全紹介制として診療を行っています。 救急診察以外でこれらの外来を初めて受診する際には、他の医療機関からの紹介状が必要になります。体調を崩すなどからだの異変を感じたら、まずお近くの医院等を受診していただき、その後、手術や特殊な検査、入院治療が必要となったときに、紹介状を持参して当院を受診されますようお願いいたします。この紹介状は、普段かかりつけている医院等「かかりつけ医」の診療科が異なっていても受け付けておりますので、是非、「かかりつけ医」をお持ちいただき、紹介状をもって受診してくださるようお願いいたします。 今日の医療は、「かかりつけ医」と総合病院などが、役割を分担して治療を行うようになっています。公立富岡総合病院では、なんでも相談できる「かかりつけ医」を持つことをお勧めし、医師会との連携を強化し、紹介制を更に推進して診療を行うことで、この地域の急性期の入院医療と救急医療を守っていきたいと考えています。皆さんのご理解とご協力をお願いします。 |
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