減量しちゃいました
新型インフルエンザと甘楽富岡地域の試み
リニアック棟、稼動について
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(職場紹介13) 検査科 紹介
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“減量しちゃいました” 

                                    診療副部長 町田 昌巳

 “お元気ですか?”と聞かれれば、“元気ですよ!”と答えますが、“健康ですか?”と聞かれると、ちょっと自身がない年になってきました。ウエスト85cmのズボンをはいていたのは、遠い昔の記憶でした。今から3年ぐらい前にさかのぼりますが、γGPT、血糖、中性脂肪、尿酸なども高めになっていました。50歳になり、飲み食いが好きで運動習慣のない自分は、このまま行くと“メタボ、ヤバイ!”と実感したのです。
 動機があれば次は作戦ですが、変な健康食品や健康器具に頼らずに食事を節制し、休日にしかできないことよりも、日ごろ自分でできる運動をまじめにやるしかないと思いました。

 A:食事の原則
 食事は三度きちんと食べるが、若い時と同じ量では多すぎる、大盛は頼まない、食事を残すことで感じる罪悪感は捨てる、野菜は多めに脂肪は控えめに、肉より魚を中心に、酒は宴会以外は夜遅く飲まない。(早めには飲むが)、ただし以上の原則は、原則であって、厳密にはこだわらない。

 B:運動の原則
 できれば週3〜4回は行いたい。忙しい朝の運動は無理、帰宅前の空腹での運動も無理、スポーツジムやプールに通うのも横着者には無理、そうすると夕食後に近所をウォーキングかジョギングをするしかない。体調や天候に合わせて無理はしない。

 そんな作戦を立ててからは、昼は多少の空腹感は我慢して、夜はトレーニングウェアに反射ベルトを付けて、3.5〜5kmぐらい走っています。
 作戦を始めてから、半年で5kg、1年で8kg、1年半で8kg、2年で9kg、2年半で9.5kgの減量を維持しています。去年の県民マラソンでは10kmを57分台で完走しました。(久しぶりに根性を出してしまいましたが)。体は軽くなりましたが、ズボンを買い換える事になりました。検診のデータも改善しましたが、シワが増えたようです。
 こんな個人的な体験を披露するのは恥ずかしいのですが、これで今さら引っ込みがつかなくなり、また明日から食べて走ろうと思うのです。


                                        2009年夏 46号






タイトル

                                               副院長   飯塚 邦彦

 平成21年6月12日世界保健機構(WHO)は、とうとう世界新型インフルエンザが世界的大流行となるフェーズ6になったことを発表しました。群馬県で新型が発生するのも時間の問題でしょう。あわてない為には、地域に根指した準備が必要です。そこで皆さんの対策の一助になればと私が関わったこれまでの当地域での新型インフルエンザ対策について報告いたします。
 平成20年12月に富岡甘楽新型インフルエンザ対策会議が開かれました。目的は強毒型の新型インフルエンザを想定して当地区の対応要領を書類にすることです。具体的には公的発熱外来の設置場所と人手の手配を記した二ヵ月のローテーション表が保健福祉事務所主導で作られました。問題山積でしたが、特筆すべきは当地区の医師会の先生方が極めて建設的だったことです。地元が誇るべき財産です。おかげで県内初の新型インフルエンザ対策要項が平成21年3月24日に完成しました。
 この作業中私は「発熱外来の形だけ決めても機能しないのでは?」との危惧を抱きました。どのような信念でという旗印がなたっかのです。まるで大河ドラマ「天地人」で家老直江兼嗣の兜に「愛」がないようなものです。そんな折平成21年2月にWHOの西太平洋事務局長を辞任、帰国された尾身茂先生に会う機会がありました。先生は私が最も尊敬する先輩で、東アジアの小児麻痺を撲滅し、2003年のSARS封じ込めに成功した方です。私は「ぜひ群馬に来て感染症を封じ込めるための戦略を伝授してほしい。」とお願いしました。富岡で先生を招いた懇談会の準備を整えていたその最中、本当に新型インフルエンザが発生したのです。
 この間、尾身先生は政府の新型インフルエンザ対策本部専門家諮問委員会委員長となっていました。成田での第一例発見に続き、もし国内感染者がでれば先生の群馬来県は無理と予想されました。しかし、平成21年5月14日ついに実現しました。岩井市長、医師会代表の奥村先生を始め、富岡総合、七日市、下仁田厚生病院の代表医師、富岡甘楽の行政職員が政府の委員長と直接意見交換したのです。場所は富岡製糸場でした。翌5月15日〜16日夜に神戸で高校生の感染が判明しまさにギリギリのタイミングでした。
 最後に懇談会でのメッセージをお伝えして当地域での今後の対策の柱になればと思います。「感染の拡大を防ぐには、人の集まる所の閉鎖が非常に大切。そのためには、トップの速やかな勇気ある決断を要する。感染症対策に100%の正解はない。やりすぎても足らなくても批判はでる。批判されるならやりすぎへの場合の方が犠牲者は少ないという救いがある。行動を後回しにしてはならない、また一般市民もその決断を後になって責めてはならない。
 1918年のスペイン風邪の際、早期に映画館・学校などを閉鎖したセントルイスと社会的な批判等を心配してこれが後手に回ったフィラデルフィラでは、死亡者数に大きな違いが出た。」



2009年春 46号





タイトル

放射線技術科技師長   戸塚 幸雄 

 平成21年10月1日より、リニアック棟が稼動となります。
 リニアック棟の特徴としては、放射線治療室(リニアック装置にて治療を行う部屋)の壁の外側において、放射線の量が国で定めた基準値以下となるように、左右の壁や天井は、厚さが143cmのコンクリートでできています。また壁の内部には、厚さ45cm、幅3.6m、長さにして17mの鉄版が組み込まれています。この重さは216トンにもなります。
 この建物の中に、リニアック装置、位置決め用CT・TV装置および治療計画装置が各1台設置されました。
 今回導入したリニアック装置の特徴としては、マルチリーフコリメーターと言うものが照射口についていて、X線などがあたる範囲をハート型にしたり、矢印型にしたりとか自由に形を変えることができます。これにより、病気と同じ形にすることで、病巣部に放射線を沢山あて、正常な部位には、できるだけあたらないようにすることができるようになります。また、放射線のエネルギーの種類も増えるので、体の表面付近の病気と中心付近の病気で適切なエネルギーを使い分けることができるようになり、更に治療効果が期待されます。
 このように、リニアック装置の進歩により放射線治療は、一般的に化学療法よりも副作用などのダメージが少なく、手術のように(病気の)臓器の切除もしないので、体にやさしく安心して受けられる治療の一つといわれています。
 最後になりますが、がん治療も「治ればよい」から「QOL(クオリティ・オブ・ライフ)を保つ治療を受け、社会復帰する」ことを目指す時代となっています。患者様に優しい医療を目指し、高精度で良質な放射線治療を提供していきたいと考えております。 イラスト

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タイトル

検査科  斉藤 陽香 

 今回は検査科の紹介をさせていただきます。
検査科は内科の前にあり、心電図検査、超音波検査、血液検査、細菌検査、病理検査などを行っています。その他にも健診センターでの検査、手術室やアンギオ室での仕事など検査室外に出向く事もあります。そのなかで他のスタッフとコミュニケーションがとれるので、勉強になることがたくさんあります。
 普段は専門分野ごとに分かれているので、患者さんと接することの少ない検査もありますが、他の検査部門から情報を聞いたり、医師や看護師などとコミュニケーションをとったりして、迅速に正確な検査結果を出すために、みんなで力を合わせて日々がんばっています。
 10月25日には群馬県の臨床検査技師学会が富岡で開催されます。一般の方が参加できるコーナーもありますので、足を運んでみてください。


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タイトル

 平成21年6月1日から内科外来・消化器科外来は完全紹介制となりました。
初めて、当院の内科または消化器科を受診される方は、他の医療機関からの紹介状が必要になりますので、ご了承ください。
 当院では、『かかりつけ医』(ホームドクター)の先生方との医療連携を積極的に行っています。病状が安定したときは『かかりつけ医』の先生に診ていただくことをお勧めします。 『かかりつけ医』の先生へ紹介をご希望の方は、担当医へご相談下さい。






タイトル

 現在のレストランの北側に“レストラン・休憩所”を増築し、現在のレストランについて“売店”に
改築する工事を、8月下旬に着工し、1月末に竣工する予定で進めております。


 この工事期間中につきましては、騒音・工事車両の出入り等により、患者様及び来院される皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、ご理解のほどご協力をお願い致します。 イラスト




2009年夏 46号





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