治療前に病変の一部をとり病理診断します。治療は治療部位に |
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局所麻酔をして、目を生理食塩水に浸したガーゼで覆い、保護を |
してレーザーを照射します。このレーザーはコンピューター制御 |
の操作機能がついているため短時間で面を平らに削ることができ |
ます。 |
治療後は消毒、抗生剤軟膏で消毒し1〜2週間で上皮化し、数ヶ |
月で陥凹が平らになります。軽快するとレーザー照射したところは |
周囲の普通の皮膚と同じ皮膚が再生します。人によっては瘢痕に |
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なったり、皮疹が再発するところがあります。照射後の色素沈着を防ぐため遮光が |
必要です。 |
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但し、ケロイドになりやすい方、妊娠中の方、日光過敏症の方、光感受性の薬を服用 |
の方、湿疹等の炎症のある方は使用できません。 |
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2006年冬 32号 |
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放射線科 笠原裕二 |
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MRI装置(核磁気共鳴画像装置)とは強力な磁石の力を使って人間の体内にあるプロ |
トンを励起させ体を任意の断面で輪切りにしたり、頭部や体内にある血管の狭窄や動脈瘤 |
の有無を調べることの出来る優れた装置です。 |
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当院では12月14日より最新のMRI装置が導入されました。今回導入された装置は以前 |
のものより音が静かになり、また装置のコンパクト化により圧迫感がなく短時間での検査が |
可能になったためMRI検査が苦手だと思っていた方も安心して受けられるようになりまし |
た。さらに、以前は行なうことが出来なかった乳房の撮影や拡散強調画像(急性期脳梗塞 |
の診断に有用)、MRCP(胆(胆嚢・膵臓の中の胆汁や膵液を画像化)等の新しい撮影法が |
可能になり、頭部・腹部や脊椎・脊髄の検査ではより高画質で高精細な画像が得られるよ |
うになりました。これにより今までの装置では発見できなかった小さな病気や急性期の脳 |
梗塞などの診断に役立ち、多くの患者様が多大なメリットを得られるようになったと思います。 |
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以前の装置では1日13人程度であった検査数が装置の導入後は20人ぐらいの数を行う |
ことが出来るようになります。今まで予約を2週間ほどお待たせしていましたが、これから
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は短期間の待ち時間でより精密な検査を多くの方に提供出来るようになります。 |
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2006年冬 32号 |
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内科医長 今村 誠 |
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年末、年始をいかがお過ごしだったでしょうか。“食べ過ぎた・飲みすぎた”というか |
たも数多くいらっしゃると思います。今回は生活習慣病のはなしです。記憶がものす |
ごく良いかたはおぼえていらっしゃるかもしれませんが、数年前に別のかたが書いて |
いるため重複も多いと思いますので御承知ください。 |
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生活習慣病という言葉はきいたことがあると思いますし、“生活習慣に関係ある病 |
気なんだろうなあ”ということはなんとなく御存じであると思いますが、どんな病気が含 |
まれるのか、正確に知っているかたは少ないと思います。 |
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おおまかに、喫煙でおこりやすい肺癌、動物性脂肪摂取でおこりやすい大腸癌な |
どの一部の癌、脳梗塞、脳出血などの脳血管障害、心筋梗塞などを指します。 |
“これって3大成人病じゃないか”と思ったかたは鋭い。そうです。以前の成人病です。 |
しかしだんだんこれらの病気が若いかたにもおこってきたことや、糖尿病,高脂血症, |
高血圧があるとこれらの病気になりやすいことがわかってきたため、生活習慣に起因 |
する病気ということで生活習慣病となりました。肥満、糖尿病、高脂血症、高血圧が |
同時にあるかたに関しては、脳血管障害,心筋梗塞を非常におこしやすいため、最近 |
ではメタボリックシンドロームという病気として認められています。これらのほかにも |
骨粗鬆症、肺気腫なども生活習慣病になります。これらも喫煙、運動、食事の影響が |
大きいからです。 |
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ここまで読めば予防法もわかったと思います。 |
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(1)食習慣に気をつける |
食べ過ぎ、塩分のとりすぎに気をつける。 |
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(2)飲み過ぎに気をつける |
これは(1)とも重なりますが、男性の場合これが大きく影響しますのでとりあげま |
した。 |
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(3)運動不足に気をつける |
目標一日一万歩! |
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(4)体重に気を付ける |
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食事と運動の効果が同時にわかります。 |
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(5)禁煙 |
癌の原因にもなりますし、動脈硬化の原因にもなります。 |
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ここで今回強調しておきたいのは(5)の禁煙です。 |
採血などの数値では現れないため、ついつい医師も注意をおこ |
たりがちですが、先ほど述べたように喫煙は強力な癌促進因子 |
ですし、動脈硬化因子なので、是非禁煙してください。 |
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2006年冬 32号 |