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2004年冬お元気ですか 第23号 2004年1月
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看護副部長 大河原 温子
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昨年5月の日曜日、夫と下仁田へ「栗山の湧水」を汲みに行った時のことである。 |
小雨の降る中、濡れた子犬が一匹足元にチョロチョロして来た。子犬はお腹が空いて |
いるのか何か食べ物を探している様子であった。飴しか持ち合わせがなく、飴を砕いて |
あげると少し舐めた。帰ろうとすると子犬は脱いだ夫の靴の中で丸くなっていた。 |
自分の靴に眠る子犬に夫も何か感じてか「連れて帰る」という事になった。 |
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子犬を車に乗せて出発しようとした時、石垣の隙間に、もう1匹ブルブル震えている |
子犬がいる。これには驚いた。1匹だけ残してくる事はできず困った末、一度は車に |
乗せた子犬も降ろし、2匹一緒の場所に置いて帰路についた。しかし、子犬を置いて |
きたことで気は晴れなかった。 |
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自宅に着いて家族で相談したところ、母も娘も「可愛そう、何とかしたい」で一致した。 |
夫が友人に電話で訳を話すと「連れてきてみて」と言ってくれた。 |
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直ぐに16kmの道のりを引き返すと2匹がブルブル震えて重なるようにしていた。 |
娘と私で1匹ずつダンボールに入れた犬を抱え、まず、友人の家に行った。 |
連れ帰った犬は雄と雌であった。友人は雄の方を喜んで引き受けてくれた。最初に |
一度車に乗せた子犬である。雌の方が我家の一員となった。 |
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白とベージュが混ざった子犬でまだ「ワン」と鳴くことも |
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できない。子犬の名前は「利家とまつ」の松島菜々子 |
から字を変えて「七子」となった。 |
最初は玄関内のダンボール箱で飼っていたが、2ヶ月 |
程で玄関から上がってしまうようになり、庭に小屋を |
用意した。庭に杭を打ち針金を張って、自由に運動 |
できるようにした。 |
娘が犬のしつけの本を購入し、いくつかを教え込んだ。 |
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“お座り”“お手”“待て”ができるようになった。犬は好きではないと言っていた夫も帰宅 |
すると、我が子に話しかけるように声を掛けてから家に入る。 |
柴犬の雑種で中型なので、夕方の散歩は82歳の母がしている。母も夕方の七子の散 |
歩のおかげで、近所の人と話をする機会もでき、また丁度良い運動になっている。 |
私が仕事から帰った時一番に歓待の表現である“伸び”をしてから出迎えてくれるのも |
七子である。 |
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前の道路を散歩の犬や猫が通った時は大声で吼えるが、知らない他人が入ってきても |
全く鳴くこともなく番犬にはならない犬である。時に指示に従わない七子に「七子ダメッ」 |
「何をしているの」と思い切り怒ってしまう事もある。それでも全く言い返す事もない七子 |
は、私達のストレスも呑み込んでくれているかのようである。 |
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七子と出会って1年6ヶ月、「七子」にとても愛しさを感じている。もうすっかり家族の |
一員である。七子にとっても私達家族にとっても偶然のこの「出会い」があって今が |
ある。「出会い」はこれからも大切にしていきたいと思う。 |
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看護サブマネジャー 岩瀬 貴子
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当院では、現在5校の看護学生の実習を受け入れています。 |
日々、看護学校で学んできた日常生活の援助及び診療の補助等の看護援助を、入院 |
中の患者様にさせていただいています。看護学生の当院での実習は、下記のような考 |
え方で、臨むようにしています。 |
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(1)学生が看護援助を行う場合には、事前に十分にわか |
りやすい説明をして、患者・家族の方の同意を得て |
行います。 |
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(2)学生が看護援助を行う場合には、前もって看護師や |
教員の助言・指導を受け、援助技術を確認してから |
実施し、患者様の安全性を最優先にします。 |
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(3)患者・家族の方は、学生の実習に関して、意見や質問 |
がある時は、いつでも看護師や教員にお尋ね下さい。 |
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(4)患者・家族の方は、学生の受持ちに同意した後でも、学生の行った看護援助に不安 |
や不満があれば、いつでも受け持ちを断ることができます。そのことで、入院生活上 |
の不利益をこうむる被ることはありません。 |
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(5)学生は、臨時実習を通して知り得た情報については、他者に漏らすことがないよう |
プライバシーの保護に留意します。 |
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看護学生の一生懸命な実習で、毎日、学生が来るのを楽しみにして下さる患者様も |
少なくありません。看護師の養成にあたって実習の必要性をご理解いただき、ご協力 |
をお願いします。 |
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