2003年秋お元気ですか 第22号 2003年10月
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事務部長 田中 寛
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私は大の温泉好きである。湯に浸り、土地の方と話をし、特産物を食べる。 |
転地効果を含め楽しみは尽きないものである。 |
そんな中で一つの出会いがあった。場所は、「沓掛(くつかけ)温泉」である。 |
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沓掛温泉は、別所温泉・鹿教湯(かけゆ)温泉と青木峠で結ばれ、山峡の地に数軒 |
の民家と、宿3軒、公衆浴場「小倉の湯」が点在する静かな佇まいである。 |
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3軒の宿はいずれもさっぱりした造りに改装され、「小倉の湯」も1階の浴室、2階の眺 |
めの良い休憩室とも清潔な造りになっている。 |
裏手の源泉は、35度の硫化水素泉、硫黄 |
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臭漂うph9.5の美肌の湯であり、腰痛等に |
も効能ありと書いてある。 |
建物の脇には湯が溢れる洗濯場がありご婦 |
人が器を洗っていた。内風呂は、源泉のぬ |
るい湯と加熱した湯の2つの浴槽があり、 |
それぞれ湯が溢れ湯桶が洗い場で踊って |
いる。2つの湯に交互に入るのがこの地の |
湯治流と聞いた。 |
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この湯で身体が不自由な方と出会った。歩く姿が何か妙なのである。両腕が不自然 |
にブラブラと揺れ足の運びと合っていない。この方は玉の汗を流しながら両腕をダラリ |
と下げて脱衣所の椅子に座っていた。そして、私に「服を着させてくれ。」と話し掛け |
てきた。両腕が利かないという。冷水で絞ったタオルで身体を拭いてやった。しきりに |
礼を言う。下着を付け、ゆったりした吊りズボンをはかす。衣類にボタン類はない。 |
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職業は大工だという。仕事中に事故に遭い両腕の痺れを取るために手術をしたが |
腕の機能が戻らないという。確かに喉仏左側に大きな手術痕がある。私より一つ年上 |
で、さいたま市に在住の方であった。鹿教湯温泉病院に入院中だが、時々抜け出して |
湯に入るのだという。そして何と、車を運転して来たという。 |
日本でただ1台の車と自慢を始め、目が輝き屈託の無い笑顔も混じる。 |
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頼まれて駐車場へ同行した。車は、シビック、オートマチック車である。両足に障害 |
は無いのでブレーキ、アクセルは通常である。ただハンドル操作は、両膝の位置に |
設置されたプレートを膝で横に押し込んで操作する仕組みになっていた。方向指示 |
器などは、肘掛部の操作盤に集約されている、肘をかけていれば操作が可能なの |
であろう。シフト操作は腕を乗せておけば何とでもなると言いきった。 |
彼は、青木峠を抜けて病院に戻るという。不器用に車に乗り込むとスムースに車を |
発進させ軽やかにハンドルを切り、笑顔と一礼を残して走り去った。うまいものだ。 |
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私も、初めて青木峠を越えてみることにした。ほとんどすれ違いが出来ない、広い |
場所は待避場所だけである。そして急坂に加え右へ左へのカーブ、片側は沢に落ち |
込んでいる。ここをあのシビックは走って抜けたのである、膝でハンドルを切って。 |
大きな障害を抱えているが明るい方だった。勇気をもらった。 |
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帰りながら重大な忘れ物に気がついた。「信州そばを食わなかった」。まあいいか、 |
また来よう、「新たな出会い」と「そば」を捜しに!! |
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ボランティア活動 |
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富岡東高校 神戸 智美さん |
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私は、7月23日〜30日までの土・日を除いた6日間、保育所で保育士の先生方の |
お手伝いをさせていただきました。 |
この6日間は、子供達のビックリするような元気のよさに圧倒されているうちに1日1 |
日が過ぎていきました。体力に自信があった私も、3日目には目を回して半日で早退 |
させてもらいました。あの時ほど、体力のことでヘコんだことはありませんでした。 |
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私は保育士を目指して、このボランティアを希望しました。 |
ボランティアを始める前は、まだ進路に対して不安がありました。ですが、お世話に |
なった先生方に沢山お話を聞くことができ、相談にのっていただくことが出来ました。 |
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これからの私にとって本当に貴重なアドバイスを |
してもらいました。そして決意が固まりました。 |
私もこの保育所出身です。小さい頃のことはよく |
覚えていませんが、再び保育所に行くことができ、 |
保育所の様子を知ることは、病院で働く母の大変さ |
を知ることに繋がりました。 |
これから先、勉強を積んで、この病院で働く生き |
生きとしたお母さん達のような女性を、手助けでき |
るような保育士を目指したいと思います。 |
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富岡中学校生(4名) |
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富岡東中学校生(18名)
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富岡南中学校生(2名) |
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富岡東高校生(1名)
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藤岡女子高校生(1名) |
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群馬パース学園短大生(1名) |
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上記の27名の方が病院の体験ボランティアを経験されました。 |
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