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医療をとりまく環境の変化
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2001年春お元気ですか                  12号 2001年 4月




医療をとりまく環境の変化

院 長  柴山 勝太郎


 今、わが国の医療のしくみが大きく変わろうとしています。

 現行の健康保険制度が出来たのは昭和30年代ですが、世界でもっとも優れた医療
保険のしくみとして高く評価されています。すべての国民が自由に、安い費用で、最高
の医療サービスを受けることが保証されているからです。
わが国が世界一長寿国になったのはこの制度のお陰です。幸い今日までこの制度が
維持できたのは、最近まで一貫してわが国の経済成長が持続したからです。
しかし、90年代に入りバブルの崩壊と経済のグローバル化の進展によって、今後はこれ
までのような経済成長は望めなくなりました。
一方、人口の高齢化による医療費が増加の一途をたどり、このままでは健康保険制度
の存続が危ぶまれる事態になっています。

 現行のしくみの基本を何とか維持するためには制度の抜本的な改革が必要となって
います。医療サービスを提供するしくみを見直して医療費の無駄となっています。医療
サービスを提供するしくみを見直して医療費の無駄を省こうとする試みもその一つです。

 近年、医療技術の急速な進歩により難しい病気の治療が可能になりましたが、それ
には多くの人手や高価な設備・薬・器材などが必要になります。病状によっては高度な
医療ではなく病院で落ち着いた療養が必要なケースも増えています。
また、生活習慣病のように医学的な管理を受けながら日常生活の摂生が求められる
場合もあります。今までは、医療機関の役割がはっきり分かれていなかったので病院
や診療所を選ぶ際にその目的と機能が一致しないことがあり、これが医療費の無駄の
もとでした。

 昨年行われた医療法改正の中心テーマは、この点に関する医療供給体制の見直し
でした。その中で病院は入院中心の医療を行い、外来診療と日常の健康管理は診療
所が行うことが謳われました。また、急性期医療を担当する病院と慢性期医療を担当
する病院(療養型病床)を区別し、その役割にふさわしいスタッフや設備を整備すること
が定められました。これからは各病院の性格がはっきりするためそれぞれの目的に合
った病院を選ぶことが可能になります。

 当地域では、公立の富岡総合病院と七日市病院が機能を分けて、それぞれ急性期

医療と慢性期医療を分担することになっています。昨年から当院では地元の医師会

と共同で地域医療支援事業に着手しました。
これは病院と診療所の間で役割分担をはっきりさせることが目的です。当院では慢性
疾患で症状が落ち着いた方を近所の診療所に紹介し、ホームドクターとして外来診療と
日常の健康管理をお願いしています。

今、国を挙げて進められている病病・病診連携と機能分担の動きについて述べました。




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寄贈


押し車  富岡地域医療事務組合職員共済会から押し車18台が
 寄付されました。病棟と中央エントランス ホールに配置
 されております。
図1 ハンドルを自分に合った

 高さに調節してからご使用

 になると意外に楽に歩行

 できます。

 車椅子と同様、ご遠慮なく

 ご利用ください。




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お願い 図2
図3




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