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洋ラン
カルテ自動検索搬送システム
■電子カルテ
■薬剤部紹介
■病院機能評価認定
■患者いこいの広場
■短歌



2001年冬お元気ですか                   11号 2001年1月



洋ラン

技術部長 須賀 勝

 洋ラン栽培を始めたのは、かれこれ20年近く前になる。
妻が友達よりデントロビュウムを頂いたのがきっかけである。
当時は高級な花のイメージが強く、栽培方法も解からず、とにかく南洋の植物なので
低温にだけにはあわせないように注意深く管理していたように記憶している。
夏は遮光をし、せっせと水くれをし、秋になれば温室に入れ、冬になれば暖房をつけ
る。しかし、翌年には衰弱し、必死の介抱もむなしく枯れてしまった。水のやりすぎで
根腐れをおこしたのである。洋ラン類は管理より環境が大事だとその後に学んだ。
 現在、我が家ではカトレアの鉢が一番多く、次いでシンピジュウム、デントロビュウム、
パフェオヘデラム、胡蝶ランなどがところ狭しと並んでいる。
「カトレアの管理は大変でしょう」とよく言われるが洋ランの中では一番楽である。
最低気温が10度程度あれば、立派に冬越しをする。しかし気温が低い時期に水を頻繁
に与えると、てき面に根腐れをおこす。要するに手をかけなければいいのである。
もうひとつ、置き場所を換えないことである。
秋から冬にかけて蕾が膨らんで、開花の期待が高まると、ついリビングに置きたくなる。
ここならより暖かくて早く咲くだろうと。期待に反して蕾は黄ばんでシワがはいり、ついに
は枯れて落ちてしまう。環境の変化には、ことのほか敏感である。

洋ランの栽培は温度を管理し、水を与え、肥料を施す。それはそれで大切な事だが、
管理しすぎると軟弱になりついには枯れてしまう。自生地の環境にいかに近づけるか
が、大輪のすばらしい花を咲かせるもっとも大切なことではないだろうか。冬から春に
かけて花の少ない時期に昨年のカトレアはすばらしい花を咲かせてくれた。
一鉢に六本のシース(蕾の鞘)を出し一度に咲いて、それは豪華であった。甘い香りは
部屋中に充満し豊かな気持ちにさせ、その花びらの美しさは他を圧倒し存在感を誇示
している。こんなすばらしい花が毎年見られるよう今日も環境を整えている。





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 当院には、約9万冊の外来カルテが保管されており、その約半数がシングルピッカー
と言う5台の自動検索搬送機の中にあり、中央受付の自動再来受付機などで受付を
すると棚からロボットがカルテを取り出し天井裏のベルトコンベアで各科の待合受付に
運んでいます。

カルテ自動検索搬送システム図

 




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電子カルテ
 2002年を目標に電子カルテの検討を開始しました。
電子カルテは、カルテ内容をコンピューターに取り込み画面で見ることになります。
 日本でも大阪大学附属病院などのごく一部の病院で実績があるだけですが、カルテ
が消える日もそう遠い未来ではなくなりました。患者様の診療情報が瞬時に見られるこ
とで診療に大きな効果があると期待しております。




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薬剤部紹介

外来窓口から見えない、薬剤部の仕事を各担当から紹介します。

『薬剤師の全病棟常駐』
 平成9年6月から薬剤師各1名を全病棟に常駐させ 図1
好評を得ています。
主な業務は、全入院患者の処方管理、服薬指導、配薬、
注射箋のチェック、患者さんやスタッフからの問い合わ
せの対応などです。
 入院中の患者さんが安心して薬を飲めるように、薬剤
指示の確認と徹底に努めています。
病棟で薬剤師を見かけましたら、気軽に声をかけ
てください。

『DI室(ドラック・インフォメーション)』 図2
 処方を入力するコンピューターを利用し、院内の
イントラネットホームページを開設して、診療に役立
つ様々な医薬情報を提供しています。

『医薬管理室(地下一階)』
『DI室(ドラック・インフォメーション)』 図3
注射薬、消毒薬などが在庫として保管してあります。
業務としては、薬品の発注、各病棟(救急室、中央処
置室も含む)の常備薬の補充(注射薬、消毒薬など)
などを行っています。
 その他には、使用期限の確認や、入院患者さんの
注射の予定分を病棟に払出しています。
日々、医療事故を起こさないように、みんなで協力して
業務を行っています。

『製 剤 室』
図4  製剤部門では、外来・入院でよく処方される軟膏類、
散薬等を前もって適量調整しています。
 また、病棟、手術室等で使用される消毒剤などの調整
も手がけています。
 最近では、特殊な院内製剤の依頼が増えてきています
が、これに十分対応できるように、努力していきたいと
思っています。

『調 剤 室』
 無菌室では主にIVH(中心静派栄養法)の点滴を調整して 図5
います。
 IVHとは食事から十分な栄養が摂れない患者さんに行われ
る治療法です。点滴の中には糖質、たん白質のとなるアミノ酸
ビタミン、微量元素などが入り、体に必要な栄養を補充するこ
とができます。無菌室で調整することで、安全な点滴が患者
さんに届くよう注意しています。
また、自宅でIVHを行っている患者さんには、点滴の取り扱い
方や生活面での注意点などをお話しています。


 薬局窓口での薬の説明ですが近々、すべての患者さんに現在飲まれている薬の薬効
などがお伝えできるようにしていきたいと思っております。
何かご不明な点や、疑問に思われる事がございましたらどんな事でも結構ですのでご
相談ください。

 調剤の仕事は飲み合わせや記載されている薬の量が適切かなどを確認しながら患者
さん各自にあわせてお薬を用意する事です。
また、待ち時間の短縮に努力しております。

図6  なお、最近は一ヶ所の病院だけでなく幾つかの病院に
かかられていたり、数科に渡り受診されている方もいらっ
しゃるようです。
 そのすべての薬の飲み合わせ、同じ効果の薬が重複
されていないかなどのチェックは、かかりつけ薬局を持つ
ことにより防ぐ事ができます。
したがって当院では院外処方をお勧めしております。

 最後に、最近マスコミをにぎわしている薬に関するトラブルを耳にするたびに、身の
引き締まる思いがいたします。
当院では、この様なことがないように部員一同努力していきます。


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病院機能評価

日本医療機能評価機構は、全国の医療機関の良質な医療提供推進を目的とする
機構です。病院の理念を始め約400項目の厳しい審査を受けて認定されました。


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患者いこいの広場

図7
 入院患者様などのご要望により、レストラン北側に散歩
や休憩のできる広場を建設します。
 この中には、県立富岡実業高校の実習園として四季を
通じて草花が咲くコーナーもあります。
患者様と高校生とのふれあいの場になると考えています。
 なお、ツツジ、サツキや石などは全て、市内在住の
清水正雄様から寄贈されたものです。




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短歌

平成12年9月 当院で亡くなった方のご遺稿です。
ご家族の方よりいただきました。その一部をご紹介いたします。


茂木 秀夫さま (雅号 田圃(たんぼ))


  血を作る 機能うすれし 体内へ 輸血をなして 今日の吾あり

 
体験を 積み重ねたる 看護婦の 技は尊し 瞳かがやく

 
巡回の 医師の言葉の やさしかり 早くゐえよと 願う明け暮れ





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