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レントゲン室の今昔
患者満足度調査
レジデント・研修医紹介
(職場紹介7) 5B病棟紹介
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レントゲン室の今昔
技術部長  須賀 勝

図  昭和40年台前半に当時の富岡厚生病院にレントゲン技師(現在は診療放射線技師)として入職した私は、早くも定年を迎える年になりました。現在の総合病院は当時の病院とはあまりにも変わってしまいました。当時を知る人も少なくなる中で最年長の一人になったことを自覚して当時の厚生病院のレントゲン室を紹介したいと思います。
 現在の七日市病院の場所に富岡厚生病院が存在していた事は皆様良くご存知だと思います。当時の病院の建物は一部が鉄筋3階建てであるものの大部分が木造建てでした。おりしも第二期工事が始まる時期でしたので、慌しい中にもこの病院は大きく発展すると言う予感がありました。
 そんな時代の私の職種はレントゲン技師として仕事を覚えるのに無我夢中でした。レントゲン室は病院の西の北側に位置し、撮影室1室、暗室型の透視室1室、フィルム現像用の暗室1室とまことにコンパクトにまとまっていました。

撮影室の中は一般撮影装置と、今では見られなくなった断層撮影装置がありました。一日の撮影枚数は多い時で70〜80枚、技師は4人で、ほとんど午前中で撮影の仕事は終わります。午後はレントゲンフィルムの現像が主な作業になっていました。しかしこのフィルム現像が非常に大変でした。今はスイッチを押すだけで簡単に写真が出来ますが、当時はすべて暗室での手作業でフィルムの現像をしていました。現像作業は非常に熟練を要し、新人には大変緊張する作業です。初めは失敗の連続でした。写真が薄すぎたり濃すぎたりして、診断に適さないフィルムにしてしまって医師に迷惑を掛けた苦い思い出が心に残っています。当時は、白衣を見るとレントゲン技師だと直ぐわかると言われていました。いつも白衣が現像液で茶色に汚れているからでした。
 3年を過ぎるころ自動現像機が導入され現像作業からは開放されましたが、今度は自動現像機の故障が頻発し、その度にフィルムが使い物にならなくなるなど大変な思いをしたものです。
 現在のレントゲン写真の現像作業は大きく変わりました。この病院ニュースが出る頃はもうレントゲン写真は使用しなくなっているでしょう。フィルムレスの時代が到来し、当院でも昨年12月よりその工事が始まり、年明けより試験運用が始まっている筈です。レントゲン写真(今では診断画像と呼んでいます)は一部の装置では使用していますが、大部分の診断画像はデジタル化され電子画像として管理・保存し表示装置で表示し、診断に利用されます。したがってレントゲン写真は存在しません。したがって現像作業もまったくありません。
私の40年近い病院勤務の歳月は振り返って見ると瞬く間に過ぎ去りました。レントゲン室のフィルム作業一つとっても隔世の感があります。
総合病院は今後も時代を先取りし発展を続けていく事でしょう。私は、定年を迎えて今後は病院の外から発展を見守っていきたいと思います。


2008年冬 40号







患者満足度調査

当院は、地域中核病院として、より良い病院を目指しています。
そこで、入院患者様を対象に平成19年11月20日(火)から平成19年12月3日(月)の2週間、外来患者様を対象に平成19年11月27日(火)にアンケートをお願いしました。結果は次のとおりです。


1 入院・患者満足度調査結果報告
 アンケート回収数121人(女性54人 男性66人 無回答1人)でした。
入院経験については、70%の方が経験があり、30%の方が「初めて」の方でした。当院の選択理由として、「医療設備が整っている」が22%、「他医療機関からの紹介」が21%でした。「職員の対応や施設の清潔」については、下記の結果となりました。


結果

各職員や設備について、「満足」と「一応満足」を合わせ平成18年度と今回を比較しますと下記のような結果となりました。これからもより良い医療サービスに努めて行きたいと思います。

平成18年度→平成19年度(%)      平成18年度→平成19年度(%)
医師の対応 95→95      保清員の対応 88→89
看護師の対応 97→97      病院内の清潔 93→93
薬剤師の対応 92→92      病室の清潔 92→92
放射線技師の対応 90→90      ベットの清潔 91→91
検査技師の対応 89→90      入浴設備の清潔 88→88
リハビリの対応 78→78      トイレの清潔 88→88
事務員の対応 74→86      洗面所の清潔 92→92

2 外来・患者満足度調査結果報告
 外来患者様数 790名 、アンケート回収数 489名、 回収率61.9%でした。
(女性269人、 男性186人 無回答34人)
 回収率は、61.9%で平成18年度の41.35%を上回る結果となり、多くの患者様にご協力いただきました。ありがとうございました。性別では女性59%、男性41%の割合でした。年齢別では、ほぼ平均的に回答をいただきました。
当院の選択理由としては、「総合病院だから」とした方が29%、「紹介」が17%でした。「紹介」は18年度、19年度共17%となり増減の変化はありませんでした。「予約・当日受付」別では、8割以上が予約でした。
 受付から診療までの待ち時間は、30分〜1時間以内の方が7割で、予約受付の受診割合が関連すると思われます。患者様の感想としては、「長いとは思わない」が41%、「やや長い」は29%で「長い」が昨年を5ポイント上回り17%という結果でした。


グラフ1        グラフ2

 「かかりつけ医がいる」と回答された方は前年を8ポイント下回り、その理由については、 「いない」との回答も含め、いろいろなご意見を知ることができました。意見内容から病状や待ち時間等の理由により、病院と診療所を選んで受診しておられることがわかりました。また、診療に対する不満や職員の接遇に対するご意見もいただきました。


図

 *各職員のマナー・対応・あいさつは、いかがでしたか。*
グラフ3

 各部署の対応は上図のような結果となりました。「とても良い」が平成18年度と比較して、平均2.7ポイントダウンという結果でした。
 入院、外来それぞれ患者さまからいただいた貴重なご意見を参考にいたしまして、これから更に全職員が教育や接遇研修などに参加して、より良い医療サービスができるよう努力していきたいと思います。
 また、日頃お気付きのご意見がありましたら、院内に設置してあります「皆様の声」にご意見の投函をお願いします。個人的な回答はいたしませんが、毎月エントランスホールの掲示板に回答をさせていただきます。


2008年冬 40号







レジデント・研修医紹介


レジデントについて                外科レジデント 茜部 久美

 レジデントresident【米】(インターンを終えた)病院勤務(研修)医師、医局員《英》registrar(時に病院構内に居住する)専門医学実習生、レジデント(プログレッシブ英和中辞典、シングローバル英和辞典よりいずれも web siteから検索)
一般的な意味は居住者、駐在外交官、などで、そこに居る、居住している、というイメージの単語のようです。「病棟医」という訳を知っている友人もいました。
 当院では、初期臨床研修(国家試験に合格した後初めの2年間。別コラム参照)を修了し、次の3年間にレジデントという言葉を使っています。初めて1つの科に属して更なる経験を積む期間です。病院によって期間やネーミングはことなりますが、3年を設定している施設が多く、レジデントや後期研修という言葉を使うことが多いようです。
 同じ学年・経験年数でも、大学の医局人事で当院に勤務している医師には、レジデントという言葉は使っておらず、3年間当院と契約をしている医師のみを指しています。現在、外科で3名、産婦人科で1名のレジデントが研修をしております。
 外科レジデントは外来には出ず、病棟業務や手術、救急外来、夜間の当直などの診療を行っています。救急外来や当直で、その後も経過観察が必要な方については、臨時で外来を使わせていただいています。レジデント、という言葉の本来のイメージほどには病院には入り浸らず、早く仕事が終われば帰宅して自分の時間を持ったり、週末も交代でお休みをいただいています。
 私はレジデントになって2年目になります。佐藤先生を始め、外科の先生方はみなさん教育熱心で、この2年弱で本当にたくさんのことを学びました。できることが増えてきたな、と自信をもつこともあれば、やっぱりまだまだだ、と大反省をすることも多いです。自信と反省の繰り返しと、患者さんとの関わり、外科の先生方や他のスタッフの方々とのコミュニケーションを大切にしながら、経験を重ねてゆきたいです。






研修医について                    研修医  藤塚 健次

 私たち研修医は、医師国家試験に合格後、医師となった最初の2年間をスーパーローテーションとして、様々な科で研修をします。1年目は、内科・外科・救急を中心に、2年目は、小児科・産婦人科・地域医療を中心に研修をしています。
 診療する中で、上級医・医療スタッフだけからではなく、患者さんからも多くのことを教わっています。病気のことだけではなく、患者さんの生活・心境を汲んだ医療を実践できるように、日々努力しています。医師となり、一番やりがいを感じる時は、退院した時の患者さんの笑顔を見る時です。この瞬間に立ち会えるように、医師としての知識・技術をより一層高めていきたいと思っています。

 2008年冬 40号







5B病棟紹介

5B病棟助産師 島田愛・池澤香

 こんにちは!5B病棟は産婦人科病棟で、改築したばかりなのでとってもきれいな病棟です。病棟のなかは木目調であたたかい雰囲気に包まれ、特に南に面しているデイルームからは富岡の絶景が堪能できます。今回は病棟も改築しきれいになり、スタッフもきれいな(?)5B病棟を紹介したいと思います。
産婦人科病棟は、妊娠・出産・産後の育児といった周産期の看護、更年期障害・不妊治療や婦人科の手術患者の方が入院しており、生涯を通じた女性の援助を行っています。5B病棟では、妊娠中、母親学級のなかでマタニティビクスを行っており、楽しく踊っていい汗をかくことができます。日曜日には両親学級も開催しており、ママ友・パパ友をつくることができます。 図
 外来では、妊婦健診の際、助産師による個別の保健指導を行っています。出産時には、夫立ち会い分娩やカンガルーケアを取り入れており、希望にそった出産のお手伝いをしています。リニューアルに伴って増設されたLDR室は、広々としたまるでホテルの特別室のようなお部屋で、ご家族と一緒に出産後までゆっくりと過ごすことができます。産後は、母乳育児確立に向けての援助や、必要な方には地域の保健師と密に連絡を取り合い、訪問指導などがスムーズに行えるようにしています。また、婦人科疾患の患者様が、手術や化学療法を安全に、そして充分納得して治療を受けていただけるように看護しています。
分娩介助をする看護師は、全員助産師の免許を持っており、群を抜いてつぶぞろいです★医師・薬剤師とも仲が良く、明るく元気に毎日楽しく働いています。私たちスタッフ一同は、患者様の気持ちに寄り添い、常に笑顔で接し、入院生活を心地よく過ごしていただけるように心がけています。皆様ぜひ、5B病棟で出産しませんか?何かお困りのことがあったら、いつでも相談して下さい!!

5B病棟スタッフ

2008年冬 40号



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